「生きる力」は社会人基礎力に通じる
「生きる力」は社会人基礎力に通じる
●日本が世界のトップは幻想
経済協力開発機構(OECD)が昨年、57カ国・地域の15歳を対象に実施した「生徒の学習到達度調査」(PISA)で、日本の高校1年生は前回2003年調査(41カ国・地域)に比べ、読解力が14位から15位、数学的リテラシー(活用力)が6位から10位、科学的活用力も2位から6位に後退しており、実施3分野すべてで順位が低下し、トップレベルの分野はなくなった。
●生きる力の欠如
同時に行われたアンケートで、生徒の科学への意欲や関心、興味は参加国中最低レベルであった。調査では、日本は記述や論述の問題で白紙回答が他国と比較しても多く、答えを導き出した過程を自らの言葉で説明できない生徒が多かった。 これまでの「丸暗記」型では「生きる力」は得られず、OECDのアンヘル・グリア事務総長は、「単に知識の記憶だけなら、多くの国の労働市場から消えつつある種類の仕事にしか適さない人材育成となっている」と苦言を述べた。
●日本の高校生の社会への関心最低レベル
科学への興味、関心の項目では、日本はほとんどが最低レベルだった。「科学に関するテレビを見る」8%(同21%)、「科学に関する雑誌や新聞の記事を読む」8%(同20%)、「科学を話題にしているインターネットを見る」5%(同13%)で、いずれも最下位となる。
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OECD調査1位のフィンランドに学ぶ
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前回(2003年)は3分野すべてで1位だったフィンランドの高学力の秘密は、
●資源がなく国土が狭い弱点を克服するため、ロシアから独立当時から教育に力を注いできた。科学や英語の勉強でも自分で考えて表現することを繰り返しているほか、厳しい気候風土で夜が長いため、家庭での読書の習慣が当たり前となっている。現在、GDPの6・1%(日本は4・8%)を公教育に投入している。義務教育から大学まで授業料は無料。教師は修士号が必要など「教師の質は高く、大きな裁量が与えられている」(駐日フィンランド大使館)
●質の高い授業を行う教師
生徒に対する教師の要求が非常に高い。PISAの問題に出るような自分の頭で考えて表現する授業をいつも行っているので、得点が高いのだろうと、高校時代フィンランドに留学した経験のある立教大学の実川さんは指摘する。
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フィンランドは応用力、思考力の育成を重視
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フィンランドの教育は、「長い目で見て、自立に必要な勉強をする」ことだ。1980年代、EU(欧州連合)の結びつきが強まると、多文化・多言語の中で協調、協同して働く必要に迫られた。固定された知識ではなく、応用力や思考力が求められるようになった。社会へ出てから必要に応じて学べるよう「学び方を学ぶ」、「自ら学ぶ」教育に変わった。(都留文科大学の福田誠治教授)
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フィンランドの若者は
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●フィンランドの若者は、出会い系や裏サイトにはほとんど無関心。放課後の部活が盛んで、日本の若者よりはるかに長い時間一人でマジメに勉強する(メディア研究家 藤本憲一)
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●NPO日本キャリアビジョン研究所
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