父親と話しができるようになった
Aさんの就職活動
入塾のカウンセリングで、どんな業界に関心があるのかを尋ねると。
Aさんは、
「食べることが好きで食品業界です。好きなチョコレートがあるM永はいいですね。金融には興味がありません」と答えていました。
ところが、夏休みの営業体験で自信をつけたのか、いろんな業界に関心がでて来たようです。
10月から現役3年生(留年しているけど)の就職活動がスタートした。

父親とは、夏休みに帰り話しができるようになっていた。阿佐ヶ谷塾で経済記事を読んでいるので、経済の話題で場が持つようになった(彼は日本経済新聞を購読するようになっていた)。今までほとんど父と話したことがなかった彼の変化に、親も驚いたようだ。また、街の偉い人を紹介され、経済の話題で1時間話しをしたら、良く勉強していると感心された、と報告があった。毎日の新聞ワークの成果が出てきている。それを実践で確認できたのである。
年が明け、後期試験が終わると就職活動はいよいよ本格化、面接でスケジュールが埋まるのだ。Aさんは、ITの雄、R天のインターンシップに合格、成果発表では高い評価を得た。本人も手ごたえを感じかなり期待していたのである。残念なことにR天からは、次のステップへは誘いが無かったが、急激に業績が悪化しているのでしょうがないと納得するように慰めた。
2005年は、村上ファンド、ライブドアの企業の敵対的買収問題が起き、楽天によるTBS株の買占めが起きた年である。その後R天は、TBSの買収が企業イメージを悪化させ、業績も悪化していった。IT企業ブームが崩壊して、成功者の象徴だった六本木ヒルからの脱出へと向かうのである。
しばらくR天ショックからは立ち直れなかったが、就職活動を再開するや、日本の教育を変えたい、人材育成に関心を持ち、漢字で有名な団体の面接に何度も京都に足を運んだ。その会社には最終まで進み内定がもらえなかった。また同時に企業育成をしたいと受けたベンチャーキャピタルと証券会社に内定をもらうことが出来た。
安定の大手証券会社か、やりがいのベンチャーキャピタルかで迷い。Aさんはやりがいを選択したのである。食品など身近な会社しか興味がわかなかった彼も、人のためになりたいといった軸がはっきり出てきた、随分成長したものだ。
そして就職活動を通して、母親の諦めないサポートもあり本人が卒業単位の取得と就職活動という、今まで投げ出していた分野に注力できた。また、家族の中で親子の会話が復活して、彼の居場所が戻ったのである。子ども預かり、東京の親代わりをしている私も本当に救われたのだ。








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